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鼈の独り言(妄想編)

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デスポーズ ~恐竜たちの奇妙な断末魔の姿~

 動物が化石になる場合、全身の骨格が生きている時そのままに繋がったまま化石化する事はごく希な例であり、たいていはバラバラになった状態で化石になる。しかし条件が整うと全身の間接が繋がったまま化石化することもある。そんな珍しい全身骨格の化石が、奇妙にも同じようなポーズを取っていたら、学者でなくとも不思議がることだろう。今回は恐竜や鳥の全身骨格化石が時折見せる不思議なポーズ「デスポーズ」を考察したい。

 デスポーズの代表的な化石は「始祖鳥」である。始祖鳥の化石は教科書にも載っているぐらいおなじみであるが、始祖鳥の体は不自然に首が背中側に反り返り、反面尾は直線上に延ばされている。顎は判然としないが。多少口が開いているようにも見える。始祖鳥の化石は羽毛の痕跡も残っていることから、死後まもなく土に埋まったか、あるいは生きているうちに土砂災害に巻き込まれ、苦しみながら死を迎えた可能性が高い。

 動物は死を迎えると当然体の運動機能は失われる。しかし全く動かない訳ではない。死直後には反射神経の反応による「脊髄反射」により筋肉組織が動くことがあり、脊髄反射が失われた後も死後硬直や硬直の解除、筋肉組織の収縮や崩壊により死体が動くことがある。このため化石となった始祖鳥の姿は断末魔の際の姿であるとは必ずしも言えない。しかし始祖鳥以外にも恐竜化石や鳥類化石にこのポーズを取ったまま化石となったものが多数発見され、この不思議なポーズが「デスポーズ」と呼ばれるようになり。死の際、または死んだ後に何らかの原因でこのポーズを取っているのではないかと考えられるようになったのである。

 デスポーズには様々な説が唱えられている。死骸が水に押し流されているうちに自然にこのポーズを取ったのではないかという偶然説、死後背中側の靱帯が乾燥し収縮によって体が弓なりになったのではないかという説、最近は死後硬直の一種である弓なり緊張による生じたものであるという説が唱えられている。以前は破傷風菌による収縮痙攣で死亡し、そのまま化石になったという説もあったが現在支持は受けていないようである。

 しかしどの説も今一つ説得力に欠けるようである。水流によってこのポーズにされたというのはかなり無理が有るし、死後硬直というものは長くても数日程度で終わってしまいそのタイミングで死体が埋没して化石になったというのは出来過ぎた話に聞こえる。靱帯の収縮も相当な時間を要するはずで、その当時現在のハイエナ以上に強力な顎を持った「掃除屋恐竜」が見逃すことはそうそうないと思われる。

 前記したとおり全身の関節が繋がったままの状態の化石ができる条件は「死後直後に埋没したか、生きているときに土砂災害に巻き込まれて死んでしまったか」しか考えられない。しかし埋没後に死後硬直や靱帯の収縮であのようなポーズが取れるかはかなり疑問である。とすれば、もしかしたら「デスポーズ」を取った恐竜や鳥たちは土砂災害に巻き込まれて死んでしまった不幸な動物たちの最後の姿なのかもしれない。そう考えるとデスポースで化石化した恐竜や鳥たちの化石からはなにやら悲しい雰囲気が漂ってくるようである。

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                         デスポーズの始祖鳥の化石

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                 デスポーズのティラノサウルスの化石(Black Beauty)
by narutyan9801 | 2013-08-29 14:49 | 妄想(生物) | Comments(0)