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鼈の独り言(妄想編)

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恐竜土偶 ~恐竜と人類の共存を伝える遺物?~

 恐竜が絶滅したのは今から6,500万年前と言われている。そして人類が生存以外の表現方法、いわゆる芸術を行い始めたのはクロマニョンの出現からと言われているからおよそ3万数千年前ほど前からと思われる。両者の間には膨大な時間の差があり、共存したなどと考える人は普通は居なかった。しかしその両者が共存したという証拠が20世紀中頃メキシコで発見されている。今回はその共存の証拠「恐竜土偶」について考察したい。

 恐竜土偶は1945年7月にドイツ人実業家ワルデマール・ユルスルートによりメキシコのアカンバロ郊外で発見されている。考古学に興味があったユルスルートは使用人のティナヘロ親子に発掘を命じ、膨大な量の土偶が発掘される。それは総数37,000点にも及んだ。これを見たユルスルートは周囲の本格的な発掘調査を望み、考古学者チャールズ・ディ・ペソに話を持ちかけるが、チャールズはこの土偶を贋作と断定する。この断定に熱意を失ったユルスルートは発掘を止めてしまう。
 ユルスルート死後彼の友人であったチャールズ・ハプグッドが恐竜土偶の年代調査を依頼し、放射性炭素年代測定の測定紀元前1000年から紀元前4000年という評価が得られ、さらにこの一年後熱ルミネッセンス法という別な測定を実施しこちらでは製造年が紀元前2500年±250年の評価が得られるが、現在も恐竜土偶の真贋は確定されていないのである。

 発見当初から贋作という声が上がった恐竜土偶、客観的に見ればかなり不自然な点が目立つ。まずは37,000点にも及ぶ土偶が発見されたのであれば、それに見合う規模の他の遺跡が発見されてしかりであるが、そういった類のものは発見されていない。これだけの土偶が製造され、無傷で残っているのであれば遺跡が存在しない方がおかしいといえる。さらにモチーフにも疑問点がある。発見当時、二足歩行の恐竜は首を上に持ち上げ、身体を垂直にして歩行したと考えられていて、恐竜土偶もそのデザインを踏襲しているがその後恐竜研究が進み、二足歩行の恐竜は身体を水平にし、頭と尻尾のバランスをとって歩行したらしいということが分かっている。もし恐竜を直に見て土偶を書いたのであれば当然正しい歩行スタイルで製作されたはずである。

 恐竜土偶の科学的根拠になっている年代測定方法にも疑問がある。測定を行った際の検証結果やサンプルの扱いと行った実験がきちんと行われたかの手順が残っておらず、実験方法と結果のみが現在残っている状態であり、測定数値が正しいかどうかははっきりしない。
 放射性炭素年代測定は生物の体内に含まれる炭素の同素体C14の残存量を計って年代を測定する方法である。生物が生きているうちはC14の量はほぼ一定に保たれるが、死後C14は崩壊してゆき、その残存量からその生物の死後何年が経過したか分かる測定方法である。この方法では土器である土偶が製作された年代を直接知ることはできず、付着物や含有物、あるいは同時に出土した生物の遺骸などから測定する(土偶そのものがサンプルになっているから付着物か含有物の測定だろう)ことになるが、当然土偶が作られたと同時にその生物が死んだわけではなく、かなり以前に死んでしまった生物を測定してしまっている可能性は否定できない。
 別の熱ルミネッセンス法は石英や長石などが放射線に晒されると電子が放出されるが、この電子は結晶内に閉じ込められる。この電子に熱や強い光を晒すと、エネルギーを得た電子が結晶外に飛び出すが、この際特定の波長の光を出す。つまり焼き物など一度強い熱を帯びたものに含まれる石英や長石は火入れの際すべての電子を放出しその後放射線を浴びて再度電子を蓄積してゆく、その蓄積量を測定できれば焼き物が焼かれた年代を測定できるため、焼き物の年代測定が可能になるのである。
 しかし、熱ルミネッセンス法で石英や長石の蓄積電子が完全にリセットされるには500℃以上の熱が必要で、例えば熾火などの数百度の熱で焼成されたものは完全にリセットされず、古い年代の測定結果がえられることもある。恐竜土偶の表面は素焼きのざらつきが目立ち、含まれるガラス質が解けて表面がなめらかにはなっておらず、低温で焼かれたようであり測定結果には疑問が残るのである。

 結局、今ある恐竜土偶では真贋はっきりせず、改めて発掘を行わないと答えは出ないのであるが、現在はそれも不可能になっている。発見場所には後年ダムが建設され、恐竜土偶の発見場所はダム湖の底に沈んでしまい、発掘は行えない状態である。

 ただ、全くの贋作というのも不自然な点がある。発見者のユルスルートは実業家ではあったが、37,000点もの贋作を製作するのは資金的に大変だろうし、それだけの数を秘密裏に作成するのは不可能に近いだろう。盗難などがあり数は減ったものの現在も発見地のアカンバロの博物館には20,000点を超える恐竜土偶が保管されている。真贋はともあれ、誰が何の目的で作ったのか?その理由は当の恐竜土偶達だけがしっているのかもしれない。
by narutyan9801 | 2013-05-13 10:04 | 妄想(オカルト) | Comments(0)